農業大学校について



いまさらですが、この4月から私が通っている(実際には寮なので、ほぼ住んでいる)、

埼玉県農業大学校についてご紹介します。

※ただし他の道府県の農業大学校はまた教育課程が異なるようなので、埼玉県農業大学校を基本とした紹介です。


まずは、農業大学校とはなんぞや? と、いう方のために簡単に言うと、農業大学校とは(一部無かったり、少し取り組みが異なっている場合もありますが)全国の大体の道府県にあり、農業について学べる公立の機関です。

こちらは正門前の写真



 こちらは有機農業専攻の実習棟(撮った時期は4月くらい?だったので、緑肥用の小麦が遠くに見える程度です。今は色々な野菜があります)


簡単な埼玉県農業大学校の沿概です。

昭和20年に現在の埼玉県鶴ヶ島市に「埼玉県立農民道場」として発足し、いくつかの名称の変更などを経て、昭和60年に現在の「埼玉県農業大学校」として歩み始めました。
今年平成27年4月より、熊谷へ移転し新校舎となりました。
以前は蚕業科などもあったようですが、現在埼玉県農業大学校では、野菜・米・花・植木・酪農を学ぶことができます。
1年課程は短期農業学科として慣行農法で学ぶ「短期野菜専攻」・有機農法で学ぶ「有機農業専攻」に分かれています。

 
教員も県の公務員であり、各地の農林振興センターや県農政課などを歴任している方が多いです。
実際、私が地区の農林振興センターに相談した際には元農業大学校で教鞭をとっていた、という方もいましたし、同じ専攻の同期が県の就農支援課で会った方と先生と生徒として大学校で再会したり…ということもありました。


学生は主に高校卒業後に入学する人が多い2年課程と、社会人経験者がほとんどを占める1年課程となります。
両方とも週五日、月曜日から金曜日まで週三日の実習と週二日の座学があります。
土日祝日・夏休みも当番があり、専攻の人数や当番の人数によって頻度が変わりますが、「(当番が当たらずに)夏休みが丸々休み!」という人もいれば、「夏休みが一週間もあります!(もっとないと思っていたらしい)」と様々です。
また当番業務が朝早くから始まる専攻もあり、寮に宿泊しなくていはいけない場合もあります。


ちなみに、新しくなった校舎や講堂・寮は県内産の木材を使った開口部の多い明るい校舎です。
なので日の当たるところはすごく暑く感じるのですが、日蔭部分はひんやりしていていいのですが、ここは熊谷。
まだ7月なはずですが、すごく暑いです!

寮も住宅地に近く、防犯対策のため無人・夜間時は窓を閉め切らなければならないため、エアコンを入れる機会が多いです。


かかる費用は授業料、給食費(人により異なる)、その他教科書代や作業着や後援会費、同窓会費、寮生はさらに寮費、光熱費、寮生活部会費などです。
授業料自体は県立なので年額約12万円ほどと、私立の農業学校等と比べるとお手頃です。

また、試験料は別途かかりますが、授業内や夏休みなどに資格取得の機会もあったりするので私はそこにも魅力を感じました。


私は農業大学校のことは数年前から知っていましたが、昨年までは入学する意思はありませんでした。

その理由は、知り合いの農家さんや農家親戚が農業大学校で学んでいないということやどうせ無給期間があるのなら(学費を払うなら)実地で学んだ方がいいのでは?(=農家研修)という気持ちがあったからです。
もちろん、収入がなくなることについての不安も大きく、昨年は週四日仕事をしつつ畑に行く生活をして、年単位で段々と農業の割合を増やしていこうと思っていました。

ただ、昨年一年間自分でやってみて、栽培や病気の対処などがわからないことが多かったことや、農業を相談できる仲間が欲しいと思ったこと、このままでは自分のライフスタイルの中に農業を組み込んでいくのが難しいと思ったこと、農林振興センターの方から話を聞いて今後農業をしっかりやっていくためには「農業を学んだ実績」づくりが様々な面で必要なことがわかり、受験をしました。


特に、農業大学校に入学するにあたってこれだけはやろう!とノートに書きだしたものがあります。

① 農業を基礎から学ぶ(有機農業や植物生理などの理論、行政・法のしくみなども)
② 大型特殊・けん引・小型建機などの免許の取得
③ 土壌分析や施肥設計などを数値をみて対処できるようになる
④ (有機農業専攻にて)ぼかし肥、踏込温床、堆肥の作り方・使い方を学ぶ
⑤ 現実味のある営農計画を作成すること
⑥ 農業で信頼できる先生、切磋琢磨できる仲間を作る!




あと、少し期待していた部分として…私欲が強いのですが。。。

・行政の方とのつながりを持つ
・補助金や給付金(青年就農給付金準備型)の対象にならないかな~

とか思ってました!すいません、笑ってやってください!

実際、私が就農予定の幸手市役所の方や農林振興センターの方とは入学する以前も以降もほとんど顔を合わせる方は変わらず、意外と昨年までもつながりが持てていたかも。と思ったり、
準備型の給付金の対象はすでに昨年の農業収入実績があるのでいくら本職が事務職だといっても無理だということがわかり対象外だったりしました。
事前準備、調査が至らなかったことがお恥ずかしい。

こんなバカなことも思ってたんだ、ということで恥ですが自戒のため記載しておきます。。。



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